中国・アジアの工場進出情報

2025.11.1 Vol.37 No.19
産業アナライズ<新エネルギー>
日本企業によるバイオマス燃料事業が加速
出光興産とイーレックスがベトナムで生産開始

 バイオマス発電は太陽光発電や風力発電に比べて安定した発電量が期待できる一方、多くの課題を抱えている。代表的な問題は、発電コストの大部分を占める燃料の安定調達の難しさである。そうしたなか、出光興産がベトナムでブラックペレットの商業生産を開始し、石炭の代替燃料となりうる高効率性と取り扱いの容易さから大きな期待が集まっている。イーレックスもベトナムでバイオマス燃料の生産を開始したほか、神戸製鋼所もマレーシアやベトナムでブラックペレットの生産を視野に入れた取り組みを開始するなど、アジアを舞台とした動きが加速している。
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