中国・アジアの工場進出情報

2025.10.1 Vol.37 No.17
バンコクレポート
国営タイ石油(PTT)がリストラ策
大手SCGとBJCも構造改革を加速

 国営タイ石油会社(PTT)グループや、サイアム・セメント・グループ(SCG)、バンチャク(BCP)など大手石油化学グループの業績が落ち込んでいる。PTTの2025年上期(1〜6月)の純利益は前年同期比30%減の448億バーツと低迷。バンチャク(BCP)は、コロナ後の21〜24年まで黒字を維持したが、今年上半期は赤字に転落した。SCGケミカルはリストラ策により99.6億バーツの純利益を計上したものの、本業の儲けとなるEBITDA(利払い・税引き・償却前利益)は0.4%減の44億バーツにとどまった。原油下落と中国増産が原因だが、長期化する見通しで、各社とも早期の構造改革を迫られている。
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