中国・アジアの工場進出情報

2025.2.15 Vol.37 No.3
FOCUS
マレーシア、半導体産業が成長エンジン
トランプ関税、人手不足が阻害要因に

 マレーシアの2024年の経済成長率は、政府の予測値である4.8〜5.3%の範囲内で推移した。2024年10〜12月期のGDP成長率は前年比4.8%増と若干の鈍化も見られたものの、水準としては堅調である。外需、内需ともに好調で、とくに内需は旺盛な設備投資と建設需要が牽引。製造業の活況につながり、それが雇用の増加につながるプラスの連鎖が発生している。先行きについても、トランプ政権の通商政策による不確実性の増加、地政学的緊張のさらなる激化、そして労働者不足の深刻化といったマイナス要因も指摘されつつも、堅調さは維持できる見通しである。
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