中国・アジアの工場進出情報

2024.9.15 Vol.36 No.16
産業アナライズ<鉄鋼・金属>
金属各社、アジアの銅市場で攻勢
南米では鉱山を開発

 銅は、新興国の発展に伴う電化・インフラ整備の拡大に加え、グリーントランジションに伴う電気自動車の普及や再生可能エネルギーの導入加速化等によって、更なる需要増加が見込まれている。一方、供給については既存鉱山の品位低下や資源枯渇による生産量低下に加え、環境許認可取得難化、所在地の僻地化等により新規鉱山も開発難度が高まることで大幅な拡大が見込めず、長期的に銅は供給不足に陥り需給ギャップが拡大していく見通し。特に日本は、銅地金の原料である銅精鉱を全量、海外からの輸入に依存してしており、長期安定的な銅資源確保が喫緊の課題となっている。こうしたなか、日系の金属各社はアジアと南米で銅関連の戦略投資を推進している。
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