中国・アジアの工場進出情報

2024.9.15 Vol.36 No.16
産業アナライズ<自動車>
インドネシア自動車市場の「いま」
国家の思惑と市民のお財布

 上半期の自動車販売台数が約41万台と前年同期比20%減に落ち込んだインドネシア。自動車ローンの審査が厳しくなったことが落ち込みの原因と言われている。その中身を見れば日系ブランドが92%を占め、実際に街中は日本車であふれているのだが、韓国・ヒョンデ(現代)とLGエナジーソリューションがインドネシア国営企業とLIB(リチウムイオン電池)セル生産を開始し、BEV(バッテリー電気自動車)のサプライチェーン整備に乗り出した。アセアンを始め新興国でもBEVが販売されているが、現状では火力発電に依存したBEVであり、環境負荷は燃費に優れたICV(ガソリンエンジンなど内燃機関を積む車両)より増えかねない。さらには韓国でのBEV発火事故もマイナス要因である。ことし下半期の自動車市場はどのような展開を見せるだろうか。
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