中国・アジアの工場進出情報

2024.9.1 Vol.36 No.15
FOCUS
【中 国】
急速な投資の入れ替わりが発生

 米国向け輸出が急加速するなど経済回復の兆しが見える中国だが、2024年上半期の外国企業による直接投資額は前年比29.1%減と大きく低下した。過去最高額を記録した2021年、2022年、そして史上2番目の高額となった2023年からの反動という側面もあり、水準としてもコロナ前の2019年を上回るなど、決して低くない。ただ対内直接投資額を見ると、4〜6月には過去2度目となる引き揚げ超過が発生しており、投資の出入りが激しさを増していることがうかがえる。不動産不況に歯止めがかからず、対応して鉄鋼などの建設資材、内装品、電化製品の売り行きが落ちていることが大きい。米中摩擦の長期化・激化も大きく影響した。
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