中国・アジアの工場進出情報

2024.8.1・15 Vol.36 No.14
産業アナライズ<物流>
混乱が続くアジアの海運
シンガポール、寧波港に改善の兆し見えず

 アジアの海運状況の混乱が悪化している。イスラエルのガザ侵攻を発端に、海運会社の多くがスエズ運河経由から喜望峰ルートへと変更したことでコンテナ船の混乱が続く。喜望峰を迂回するルートは、スエズ運河を利用するルートより、航海距離は数千kmも伸び、当然のことながらスケジュールも10日以上遅れることになる。そのため船舶の多くが、途中の寄港をスキップしシンガポールに直行。これにアジア発の米国向け輸出が増加したことで船腹需要が急速にタイトになっているのだ。
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