中国・アジアの工場進出情報

2024.7.15 Vol.36 No.13
産業アナライズ<自動車>
互いに進出し合う異文化企業
欧州と中韓は自動車で組めるか

 EUは中国製BEV(バッテリー電気自動車)に追加関税を課すことを決めた。当初は現状10%の関税率に最大38.1%を上乗せし、合計48.1%という税率になるとの発表だったが、現在その詰めがまだ続いており、最終的な上乗せ税率は最大37.6%になるとの報道もある。また、EUによる補助金調査に協力した中国OEM(自動車メーカー)に対しては20%程度の上乗せとし、まったく協力しなかったOEMよりは大幅に優遇する方針も明らかになった。とは言え、昨年欧州で販売されたBEVの約2割は中国製だった(欧州交通環境連盟=T&E調べ)。正式な追徴関税が実施される11月を待たずに、いくつかの中国OEMは欧州への工場進出計画を進めている。同時に欧州勢は新たな需要地を求めてアセアン進出へと動きつつある。この「相互の侵攻」は成功するだろうか。
掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。著作権は鰹d化学工業通信社に帰属します。
(C)The Heavy & Chemical Industries News Agency, all rights reserved