中国・アジアの工場進出情報

2024.6.15 Vol.36 No.11
バンコクレポート
タイのセター政権が発足1年、上院が解任要求
見え隠れするタクシン氏の影、遅れる景気回復

 昨年5月14日、タイで総選挙が行われ、野党・貢献党が推す実業家セター氏が首相に就いた。新政権は最低賃金の引き上げや電力料金の値下げ、中国人観光客のビザ免除など、矢継ぎ早に景気刺激策を決定。南部地峡構想やタイ湾におけるカンボジア共同地域の天然ガス開発に着手した。一方、4月末の内閣改造について違反があったとし、一部の上院議員が憲法裁判所に首相解任を要求した。セター政権はどこに向かっているのか。就任1年を振り返ってみた。
掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。著作権は鰹d化学工業通信社に帰属します。
(C)The Heavy & Chemical Industries News Agency, all rights reserved