中国・アジアの工場進出情報

2024.6.15 Vol.36 No.11
産業アナライズ<再生可能エネルギー>
電力需要が急増するインドの再エネ戦略
石炭火力への高い依存度は変わらず

 インドでは急激な電力需要の増加が続いている。2023年の発電量は前年比で9.0%増の162万GWhにのぼり、増加幅、規模ともに過去最高値を記録した。インド経済は2023年度のGDP成長率が8.2%となるなどアジア内でも類を見ないほど好調のなかにあり、自動車産業を筆頭に製造業やIT関連での電力需要が増加した。こうした旺盛な電力需要を支えているのは化石燃料による火力発電だ。電源比率は74.6%、そしてその98%を占めたのが石炭火力である。国内で産する安価な石炭を利用した石炭火力への依存度を下げることは容易ではなさそうだ。
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