中国・アジアの工場進出情報

2024.6.15 Vol.36 No.11
産業アナライズ<自動車>
果たして石油会社は生き残れるか?
BEV事業に乗り出したタイPTT

 タイ国営の石油公社であるPTTが三菱自動車および同社のタイ法人であるMMThとの間で協業に向けた話し合いを始めた。中心はBEV(バッテリー電気自動車)を中心とした事業であり、PTTの100%子会社であるアルン・プラスと三菱自動車との間でBEVの生産、販売、輸出および関連のサービス事業展開についての協業をどのように展開するかの話し合いを行い、逐次事業化をめざすという。三菱側は「詳細はこれから詰める」とコメントするが、アルン・プラス側は中国の吉利集団や台湾の鴻海精密(フォックスコン)などと進めているBEV事業に「もうひとつ箔を付ける」という印象を筆者は抱く。CN(カーボンニュートラリティ=事実上の炭素追加排出ゼロ)という流れの中で石油会社が生き残る手段としてBEVと電池は魅力的に映るようだ。
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