中国・アジアの工場進出情報
2024.6.1 Vol.36 No.10
産業アナライズ<化学>
チャンドラ連合がシェルのシンガポール基地買収
CAPのインドネシア第2期エチレン拡張計画は白紙化
インドネシア最大の石油化学企業であるチャンドラアスリ・パシフィック(CAP)とスイスの資源商社・グレンコアは、シェルのシンガポール石油精製基地とエチレンプラントを中核とする石化事業を2024年内に買収することで合意した。これに伴い、CAPが計画していたインドネシア・アニール石化コンプレックスでのエチレン第2期拡張計画は事実上白紙化されたと見てよい。一方のシェルは、年々炭素税が引き上げられているシンガポールから化学事業を撤収し、CO2排出量を削減して収益性の高い事業にシフトするという同社の事業戦略を推進できる。双方の思惑が合致したディールの中身と背景を検証する。
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