中国・アジアの工場進出情報

2024.3.15 Vol.36 No.5
産業アナライズ<自動車>
インドがめざすBEV生産ハブ構想
スズキは年内にインドでBEV量産へ

 インドで作り、インドから世界へ――モディ首相が掲げるインドの産業ビジョンにスズキは、BEV(バッテリー電気自動車)の集中生産という経営戦略で呼応した。1月に行われた産業イベントでスズキの鈴木俊宏社長は、日本円で約7,000億円になる新工場建設計画を発表した。2030年にはインドで年産400万台をねらうほか、年内にもBEV生産を開始する予定だ。インドの自動車市場は長年、「期待させながら停滞する」状態を繰り返してきたが、スズキは一貫してインドでの4輪車生産を拡大させてきた。その背景には、鈴木が長年にわたって育ててきた地元の部品産業の存在がある。部品の国産化率は十分なレベルに達し、製造品質面でもインド製スズキ車を欧州に輸出できるレベルにある。
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