中国・アジアの工場進出情報

2024.3.1 Vol.36 No.4
産業アナライズ<自動車>
ベトナム発BEV専業ビンファスト
「フェーズ3」は立ち上がりから苦戦中

 ベトナム唯一の民族系OEM(自動車メーカー)であるVinFast(ビンファスト)が米・ノースカロライナ州の州都・ローリー市近郊に車両工場の建設を開始したのは昨年7月。来年には工場が完成し、3車種が生産される予定だ。同社は不動産やデパートなどで有名なベトナムの財閥・ビングループの出資で設立された。独BMWから旧型モデルの製造ライセンスを購入して「欧州車のムード」を学び、欧州の実績あるESP(エンジニアリング・サービス・プロバイダー=開発支援会社)や大手サプライヤーの協力を得て乗用車市場に参入した。現在はBEV(バッテリー電気自動車)専業へと舵を切りベトナム発のグローバル・ブランドを目指しているが、米国市場への浸透はなかなか進まない。
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