中国・アジアの工場進出情報

2024.2.15 Vol.36 No.3
産業アナライズ<自動車>
中国NEV市場の行方
2024年はBEV失速が顕著になるか?

 昨年の中国自動車市場はCAAM(中国汽車工業協会=中汽協)発表の工場出荷台数速報値で初めて3,000万台を突破し、前年比12%増の3,009.4万台を記録した。内訳は乗用車が2,606.3万台、同10.6%増、商用車が403.1万台、同22.1%増。NEV(新エネルギー車)販売台数は前年比37.9%の大幅増となり、とくにPHEV(プラグイン・ハイブリッド車)が同84.7%増の280.4万台と大きく伸びた。BEV(バッテリー電気自動車)は668.5万台に達したが、対前年比伸び率では24.6%と2020年に次いで低い伸び率にとどまった。ことしの全体市場についてCAAMは前年比3%増程度になるとの見通しを示し、「需要減退と供給過剰のギャップが拡大し景気後退による在庫増が懸念される」とコメントした。
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