中国・アジアの工場進出情報

2023.11.1 Vol.35 No.19
バンコクレポート
タイ新政権、最低賃金を400バーツに
大衆迎合政策に拍車、財政悪化の懸念も

 タイのセター首相は9月11日、国会で所信表明演説し、新政権が取り組む重要施策を発表した。13日の初閣議では国民負担を軽減するため、軽油価格や電気代を下げるほか、農家の債務猶予(モラトリアム)など大衆迎合策を決定。さらに最低賃金を400バーツに引き上げる意向を表明した。短期的にはコロナ後の景気回復を急ぐほか、中長期的には経済の安定成長を目指す。しかし、前途は多難だ。
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