中国・アジアの工場進出情報

2023.8.1・15 Vol.35 No.14
FOCUS
日本企業のインド事業は新ステージに突入
「初進出」から「拡大」の時代へ

 「インドは日本から遠すぎる」。ある日本企業の幹部にインド進出の可能性をたずねた時に出た言葉である。物理的にも精神・文化的にも、日本とはあまりに距離がある。アジア事業を精力的に進めている企業にあっても、インド進出はハードルが高すぎる、という評価であった。これはインド事業に携わる者の多くに共通する認識であろう。実際、NTTドコモ、第一三共をはじめ、進出した多くの日本企業がインドからの撤退を余儀なくされてきた。2021年にはついに撤退・整理統合が新規進出を上回り、初めて日系現地法人数が減少。2022年も続けての減少となっている。
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