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回復へ向かうタイ経済(上)
ＢＣＧ産業の育成で成長目指す
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タイ経済が本格的な回復に向かっている。様々な規制緩和により観光産業をはじめとする内需、自動車産業を中心とした外需がともに好調で、ポストコロナ経済に向け力強い回復を続けている。だが、タイ政府は足元の状況を楽観視していない。全世界的な流れである自動車の電動化や脱炭素化の進展により、同国経済の根幹である自動車、石油化学といった主要産業が、時代に取り残される可能性が見えてきたからだ｡「中進国の罠」からの脱却が達成途上のなか、これら分野で出遅れることは、同国が周辺のライバル国に対する競争力を失うことを意味する。
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