中国・アジアの工場進出情報
2023.3.1 Vol.35 No.4
産業アナライズ<鉄鋼・金属>
金属各社、電池材料の供給体制を強化
中国・ベトナム・インドネシアに新工場
日本の金属各社が電池材料の供給体制を強化している。EVを中心とする電動車への移行や再生可能エネルギーの利用促進に伴う電力貯蔵システムの導入等により今後もLiB(リチウムイオン電池)向けを中心に大幅な需要増が見込まれるためで、2021年にJFEスチール傘下のJFEケミカルが内ンゴル自治区でニードルコークス系LiB用負極材工場の稼働を開始したのに続き、2022年には住友金属鉱山が住友大阪セメントからベトナムのLFP(リン酸鉄リチウム)電池材料メーカーを買収したほか、阪和興業がインドネシアで車載用LiB材料工場を立ち上げた。また、2023年には第一稀元素化学工業がベトナムでジルコニウム中間体・化合物工場を立ち上げるほか、太平洋金属がLiB向け原料の事業化を検討している。
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