中国・アジアの工場進出情報

2023.3.1 Vol.35 No.4
産業アナライズ<化学>
中国の化学品需給動向
2022年は生産鈍化が顕著/合樹輸入1割減

 中国の2022年化学品需給実績を見ると、当局が公表した前年比ベースの数字では明らかに減産基調となっており、数量ベースでは増産製品も幾つか見受けられるものの、総体としては減速感が否めない。ゼロコロナ政策によるサプライチェーン寸断の影響が各種数値に現れており、中国の化学産業が踊り場を経験したことは間違いない。関心事は、中国が今年どのくらい回復するのか、需要増がどの程度見込めるのか、ということになるが、昨年増設された新プラントが今年は本格的に立ち上がってくるため、需給バランスの回復については悲観的な見方が強まっている。
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