中国・アジアの工場進出情報

2022.12.1 Vol.34 No.18
産業アナライズ<再生可能エネルギー>
アジアで進展するエネルギーのグローバルチェーン化
電力融通からアンモニア・水素まで

 多国間を結ぶ電力・エネルギー供給システムがアジアでも動き出した。これまでもモンゴルと中国、ミャンマーとタイ、ラオスとベトナムや中国、マレーシアとラオスで電力の輸出入が2国間もしくは3国間で行われてきたものの、EUのような本格的な多国間のやりとりは行われてこなかった。EUに比べ国同士の繋がりが密接でないためエネルギー安全保障の観点から困難であったことに加え、インフラ整備が大きなハードルとなり、実現を阻害してきた一面がある。だが、電力不足が長期にわたり深刻化する可能性が高まったことで、より喫緊の課題として各国とも認識しだしたことが契機となった。
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