中国・アジアの工場進出情報

2022.11.15 Vol.34 No.17
産業アナライズ<自動車>
中国製BEVは日本で売れるか?
トヨタ=BYDへの期待度

 去る10月24日、トヨタは「bZ」シリーズBEV(バッテリー電気自動車)の第二弾「bZ3」を発表した。商品企画と開発はトヨタと中国・比亜迪汽車(BYDオート)の合弁会社BTET(BYDトヨタEVテクノロジー)と、トヨタと中国国営第一汽車の合弁である一汽トヨタの3社が連携した。車両骨格はトヨタがBEV向けに開発したe-TNGAプラットフォームを使うが、車載電池にはBYDのLFP(リン酸鉄)系LIB(リチウムイオン2次電池)が採用された。減速回生を含む電動駆動系の制御技術はトヨタのものが中心だ。製造と発売は中国であり日本市場への導入予定はいまのところない。しかし最近のBEV領域の動きからは、中国勢の日本市場への参入意欲が高いことがわかる。果たして日本市場は、中国製BEVをどこまで受け入れるだろうか。
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