中国・アジアの工場進出情報

2022.10.15 Vol.34 No.15
産業アナライズ<自動車>
エンジンを捨てない中国・後編
吉利グループのハイ&ロー戦

 中国政府はNEV(ニュー・エナジー・ビークル=新能源車)一辺倒を脱し、ICE(内燃機関)も取り込んだ自動車政策へと舵を切った。この2〜3年は中国製ICEの性能向上が著しい。ねらいは石油消費量の削減だ。中国の自動車保有はアメリカに迫り、OICA(国際自動車会議所)データでは2020年時点で2億5,388万台、日本の3倍以上である。ここで消費されるガソリンと軽油のほとんどが輸入石油から精製され、石油輸入量はいまや世界最大だ。このまま自動車保有が増え続けると燃料が足りなくなる。しかし、世の中は中国政府の思い通りに動かずNEV普及は行き詰まった。ICE開発は活発に行われている。
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