中国・アジアの工場進出情報

2022.5.15 Vol.34 No.9
産業アナライズ<化学>
アジア各国の石化製品貿易状況
エチレン系製品の入超トップはPE/EG

 2021年の石油化学製品貿易状況を振り返ってみると、引き続き中国を筆頭にベトナムやインド、インドネシアなどでエチレン系石化製品の入超状態が目立つ。反対に、韓国や台湾、シンガポールなどは出超国で、アジア市場への石化品供給を担っているが、それでも主要製品の過不足量トータルでは、全体として供給量が明らかに不足している。その不足分を日本や中東、米国などが補っているわけだが、まずエチレン系製品の入出超状況から見ていくと、入超量トップはPE(ポリエチレン)で、単品ではEG(エチレングリコール)ということになる。コロナ禍の影響はあまり感じられない。
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