中国・アジアの工場進出情報

2022.5.1 Vol.34 No.8
産業アナライズ<自動車>
中国自動車市場を読み解く・4
240万円付近がBEV上限か

 昨年の中国自動車市場でもっとも販売台数が多かったBEV(バッテリー・エレクトリック・ビークル=バッテリー充電式電気自動車)は、最廉価車である上海通用五菱汽車製の「宏光MINI」だった。乗用車市場信息聯席会(乗聯会)まとめの販売台数は39.5万台で、2位はテスラ「モデルY」の16.9万台である。中国汽車工業協会(中汽協)まとめの工場出荷台数は「宏光MINI」が42.4万台、テスラ「モデルY」が17.0万台、テスラ「モデル3」が15.1万台である。また、比亜迪汽車(BYDオート)の「秦(Qin)」はBEV仕様とPHEV(プラグイン・ハイブリッド車=外部から充電できるハイブリッド車)仕様を合算すると16.8万台となりテスラ「モデル3」の販売台数を超える。こうしたデータで見るとBEVの売れ筋は14万元以下である。
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