中国・アジアの工場進出情報
2022.4.1 Vol.34 No.6
バンコクレポート
日本製鉄がタイ熱延大手2社を買収、総額880億円
現地の「鉄鋼危機」を解消し、ASEAN育成に本腰
日本製鉄は2022年2月17日、タイの熱延会社GスチールとGJスチールを買収したと発表した。筆頭株主である投資会社アレスグループから両社の株式50%を取得した。公開買い付けを通じ年内に完全子会社にする。タイではサハウィリヤ・スチール・インダストリーズ(SSI)を含めた地場系熱延3社が稼働しているが、いずれも1997年の通貨危機後に破たんした。日鉄はうち2社を傘下に収め、タイ鉄鋼業界の再生を目指す。日本が東南アジア諸国連合(ASEAN)の鉄鋼産業を育成する姿が鮮明になった。
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