中国・アジアの工場進出情報

2021.11.1 Vol.33 No.19
産業アナライズ<化学>
アジアの塩ビ市況が高騰
最大のインド市場で1年以上千ドル超え

 アジアの塩ビ(塩化ビニル樹脂)市況が1年以上もトン当たり1,000ドルを超えたままで推移している。最大の輸入市場であるインドでのオファー価格が昨年秋以来上昇し始め、今年の夏場にはやや下降したものの、9月から再び上昇軌道に乗りだした。供給サイドの様子を見てみると、最大の輸出国である米国で災害などのトラブルが相次いでおり、アジアからの輸出余力も潤沢とはいえない状況。需給タイト化を背景に塩ビ市況の高値はしばらく続く見通しだ。
掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。著作権は鰹d化学工業通信社に帰属します。
(C)The Heavy & Chemical Industries News Agency, all rights reserved