中国・アジアの工場進出情報

2021.10.1 Vol.33 No.17
バンコクレポート
ベトナム、タイ産砂糖に反ダンピング課税
東南アジア諸国で保護主義が台頭か

 ベトナムは今年6月、タイから輸入する砂糖に47.67%の反ダンピング課税を適用することを決めた。ベトナムは東南アジア諸国連合(ASEAN)の物品税協定(ATIGA)により、2020年に砂糖関税を撤廃したが、タイからの輸入量が前年比4.3倍の130万トンに急増し、国内業界が打撃を受けた。ベトナムは2022年1月に欧州の自動車排ガス規制「ユーロ5」を導入することも決定し、タイは非関税障壁になると非難している。ASEANで周辺国との貿易係争が増えており、保護主義が台頭している。
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