中国・アジアの工場進出情報

2021.9.1 Vol.33 No.15
産業アナライズ<自動車>
車載電池競争のいま
中国・韓国・日本の攻防 前編

 BEV(バッテリー・エレクトリック・ビークル)とPHEV(プラグイン・ハイブリッド車)の生産拡大を受け、車載用2次電池の競争が激しくなってきた。現在の世界トップスリーは中国の寧徳時代新能源科技(CATL)、韓国のLGエナジーソリューション(LGES)、日本のパナソニックだが、国別の生産量では圧倒的に中国が多い。また、BEV一本槍へと舵を切りつつあるEU(欧州連合)圏向けにも、中韓日の電池メーカーが供給を行なっている。独・VW(フォルクスワーゲン)、ステランティス(プジョー/シトロエン/オペル/クライスラーほか)、仏・ルノーなど欧州の自動車メーカーは「電池自前化」を打ち出しているが、当面はアジア勢に頼らなければならない。自動車用2次電池ビジネスについて、後編は「生産量とコスト」、後編は「安全性と出力」を軸に現状を俯瞰してみる。
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