中国・アジアの工場進出情報

2021.7.1 Vol.33 No.12
産業アナライズ<自動車>
「スケートボード」時代到来か
電動車プラットフォーム開発のいま

 クルマの床面に走行に必要な機能のすべてを詰め込んで40cm程度の厚みにまとめる「スケートボード」コンセプトが再燃している。かつて米・GMが燃料電池車のコンセプトとして披露したものだが、近年は電動モーター、サスペンション、バッテリー、インバーターなど電動車両のパーツを床下パッケージにまとめ多品種少量生産を効率よく行う手法として注目されている。ICE(内燃エンジン)を積まないBEV(バッテリー・エレクトリック・ビークル=外部充電で走る電気自動車)は、走行に必要なユニットを床下にまとめやすい。一方、中国では政府がバッテリー交換方式のBEVを推奨し始めたことで、これをビジネスチャンスととらえたエンジニアリング会社などが中国の自動車メーカーに対しスケートボード方式の提案に乗り出した。果たしてこの分野に成長は見込めるだろうか。
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