中国・アジアの工場進出情報

2020.11.1 Vol.32 No.19
産業アナライズ<自動車>
来年はハイブリッド車元年
中国車は内需に生きるのか・中編

 2021年1月1日付けで創設される「低燃費車」制度は、中国が進める新能源車(ニュー・エナジー・ビークル=NEV)普及策を側面支援するためのものだ。BEV(バッテリー電気自動車)、PHEV(プラグイン・ハイブリッド車)、FCEV(燃料電池電気自動車)の3カテゴリーをNEVに指定し普及をねらったものの、中国政府が思い描いたような普及には至っていない。そこで、2021年から「燃費のいいNEV以外の乗用車」にも優遇措置を与える。基準となる燃費値はまだ発表されていないが、おそらく4L/100km、日本式表記で25km/L以上と思われる。NEVと同時に中国は「燃費のいいクルマ」の普及をねらう。その本命が中国の「国産ハイブリッド車」である。この分野の開発と部品供給で自立できれば、中国自動車産業界は国内だけで完結できるようになるだろう。
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