中国・アジアの工場進出情報

2020.10.15 Vol.32 No.18
産業アナライズ<自動車>
習主席が言い出した「国内大循環」
中国車は内需に生きるのか・前編

 当初予定より約5カ月遅れで開催されたオートチャイナ2020(北京モーターショー)。COVID-19(新型コロナウィルス感染症)の流行に対し終息宣言を行なった中国だが、短期滞在のビザ免除制度が中止されていて一時取材訪問の日本人は入国が難しかった。筆者は15年ぶりにオートチャイナを欠席し、テレビやインターネットのニュースおよび中国の友人たちとのメールのやり取りというリモート取材になった。日本に限らず欧米でも、相変わらずメディアは「電動車に突き進む中国」という論調だったが、筆者は別の動きを感じている。13億超の人口を抱える中国で国内需要を堀り起こし、ここを起点に「ある程度の海外市場」を開拓すれば自動車産業は安泰という中国政府の考え方だ。そして、来年以降はハイブリッド車の競争が始まる。
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