中国・アジアの工場進出情報

2020.8.1・15 Vol.32 No.14
バンコクレポート
ゴム手袋シートランが上場、今年は世界3位を目指す
農家所得が低迷、景気後退で政治リスクが再燃

 タイで医療用のゴム手袋などを生産するシートラン・グローブス・タイランドは7月2日、タイ証券取引所(SET)に上場した。初値は55.25バーツとなり、新規株式公開(IPO)の34バーツを大幅に上回った。新型コロナウイルスの感染拡大によりゴム手袋の需要が急増し、追い風になった。しかし、天然ゴムや砂糖、コメなどタイの主力産品は価格下落に悩んでおり、政府は農家支援を余儀なくされている。タイの農業部門は国内総生産(GDP)の10%に過ぎないが、人口の約4割が従事し、地方経済を左右する。農家所得の増減は地方におけるピックアップトラックやバイク販売などに影響する。現状を追ってみた。
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