中国・アジアの工場進出情報

2020.7.15 Vol.32 No.13
ビジネスレポート
1人用の高級ソファーで日本市場狙うタイのエリートデザイン社

 日本市場拡大を計画しているタイのソファーメーカーがあると聞いて取材に行った。バンコクからバンナートラート通りを東に向かいスワンナプーム国際空港の少し手前のキンケオ通りをタイ湾側に右折してしばらく進んだサムットプラカン県バンプリにこのエリートデザイン社の綺麗な工場があった。社長のチナテープ(Chinthep Angkhumsub)氏は現在39歳の若手経営者。2004年、24歳の時にソファー製造のエリートデザイン社(ELITE DESIGN Co., Ltd.)を立ち上げた。それから15年が過ぎた今、チナテープ社長はタイ工業連盟(FTI)に属するタイ家具工業倶楽部の事務総長でもある。「全般に当社などタイ製のソファーは中国製に比べ高い評価をされているがさらにタイ製のステータスを高めたい」とチナテープ社長。製造している高級ソファーは現在はタイ市場向けがメインだが、海外では、日本をメインに韓国、ベトナム、カンボジア、ミャンマー、クウェートやドイツなどヨーロッパなどにも輸出している。タイやASEAN向けが多いのは、同社のソファーは大きなサイズが中心であり日本市場には向かないとチナテープ社長は考えてきたから。だが最近、同社長は「1人用の電動高級ソファーなら日本市場にうけるのではないか」と開発販売に取り組み始めた。
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