中国・アジアの工場進出情報

2020.7.15 Vol.32 No.13
産業アナライズ<化学>
マイナス成長に転じるか〜ナイロン6原料
国産能力と輸入増加で中国の消費シェアは拡大

 これまで順調だったナイロン6原料の需要伸長が鈍化してきた。世界で半分以上を消費する中国では、原料のカプロラクタム(CPL)需要が2018年までは2年連続で2割増となり、生産も2割以上増加して300万トンを超えたが、2019年は一ケタ増にとどまった。しかも昨年後半からは中国経済の失速と歩調を合わせるかのようにスプレッド(製品と原料との値差)も縮小、今年はコロナ禍もあって先行きが一層見通せなくなった。マイナス成長の可能性もあるCPLの需給状況を追ってみた。
掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。著作権は鰹d化学工業通信社に帰属します。
(C)The Heavy & Chemical Industries News Agency, all rights reserved