中国・アジアの工場進出情報

2020.7.1 Vol.32 No.12
産業アナライズ<自動車>
本当に電気自動車は普及するか?前編
バッテリー価格の下限

 中国政府は4月、NEV(新エネルギー車)補助金の2年間延長を発表した。欧州ではフランスやドイツがECV(外部充電車)補助金増額を検討している。コロナ禍の世界でも電動車をめぐる動きは停止したわけではない。それぞれの国や地域で、それぞれの政府の思惑による普及構想が進んでいる。現状で言えばEUと中国が積極的、インドは裁判所が強力な推進派だが、電力事情が伴っていないため立ち往生している。日本は様子見、米国は規制そのものに不確定要素が多く、動き出すのはポスト・トランプの時代だろう。電動車普及の目的もさまざまで、EUはCO2対策、中国は産業振興と脱石油依存、インドは大気汚染対策である。いま、世の中で販売されている電動車の現状から、近未来を予測してみる。
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