中国・アジアの工場進出情報

2020.6.15 Vol.32 No.11
産業アナライズ<自動車>
「コロナ後」の世界自動車産業
合従連衡はさらに進むか

 2007年秋のサブプライムローン問題と翌年秋のリーマン・ショックがGMの息の根を止めた。'07年の世界販売台数はGMが僅差でトヨタを抑えてトップに立っていた。しかし地元米国の景気悪化はGMとクライスラーを破綻に追い込んだ。クライスラーはその後イタリアのフィアット傘下となり、GMは政府管理下で再建を果たした。あれから12年を経た現在、世界の自動車産業は年間500万台以上を販売する7つの巨大グループが世界シェアの6割を握る。最大市場である中国には合弁相手の力を借りて利益を得ている4大グループがある。コロナ禍が収束したらふたたび合従連衡への動きが始まるだろうか。「規模」を求める傾向はさらに強くなりそうな気配がある。
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