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ビジネスレポート |
「コロナ」に勝つタイ |
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タイでも新型コロナウイルス(COVID-19)感染者が増え続けていた3月22日、首都バンコクでは食品スーパーとコンビニを除くすべてのショッピングセンター、レストラン、タイマッサージなど娯楽施設、フィットネスセンター、理髪店などがことごとく閉鎖された。タイは人口の半数以上にあたる年4,000万もの外国人観光客が訪問し、タイのGDP(名目国内総生産)の2割を観光で稼ぐ観光立国だが、3月26日午前0時、プラユット首相は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための非常事態宣言を発令した。隣接国との国境のすべて閉鎖、タイ民間航空局(CAAT)は国際線のタイ乗り入れを4月30日まで禁止した。タイは3月22日に188人のコロナ感染者で最多を記録したが、この原稿を書いている4月23日の13人まで減った。親軍政権のタイではコロナ規制で国民や商店、企業のいかなる反対も許さず、休業させられた店舗などに政府からの補償も一切ないが、いち早く「感染が制御できる状態」(プラユット首相)にはした。だが経済面で膨大な被害が続いている。
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