中国・アジアの工場進出情報

2020.5.15 Vol.32 No.9
産業アナライズ<化学>
明暗分かれる韓国の石化需給
2019年の増産・減産製品は輸出次第

エチレン内需800万t割れ
 韓国の主要石油化学製品需給状況を見ると、2019年は輸出が増加したポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)などのポリオレフィン、並びに合成繊維原料4品目が増産となった一方で、輸出減となった塩ビや合成ゴムなどが減産、輸出のウェートが大きいポリエステル中間原料のPX(パラキシレン)は大幅な減産となるなど、明暗を分けた。ポリオレフィン生産の半分以上が輸出に回される韓国石化業界の生命線とも言える輸出。これらの動向が基礎原料の需給を大きく左右する現況を見ていく。
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