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産業アナライズ<自動車> |
「自動運転車」の行方・中編
AIだけでも機械だけでも成り立たない |
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無人タクシー、無人バス、無人移動販売車、トラックの自動運転隊列走行……自動運転の実用化はプロドライバーの不足を補い、渋滞を解消し、交通安全にも寄与する。世の中ではこのように言われている。しかし、開発の第一線では「いまのところ完全自動運転が成立するのは時速30km程度まで」と言われている。理由は自動車の運動力学的特性が時速30km付近を境に変わることだ。車速が高くなればなるほど「走らせる」ための制御は難しくなる。万一の場合の安全性を考えると、時速40km程度までの無人タクシーとせいぜいマイクロバス程度の大きさの無人バスが現時点では可能性が高い。自動運転AI(人工知能)の未熟さだけがネックではない。コンピューターの指示を受けて実際に作動するステアリング(ハンドル)機構やブレーキ、サスペンション側の対応、つまり機械動作の問題も大きい。
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