中国・アジアの工場進出情報

2020.4.15 Vol.32 No.7
産業アナライズ<化学>
台湾の2019年石化製品需給
輸出に依存も定修増で需給ともに低調

 台湾の2019年石油化学製品需給動向は全般に低調だった。前年は内需や輸出の増加に伴い、3年ぶりに基礎原料の生産が増加したが、昨年は定期修理したナフサクラッカーが1基増えたことも減産の要因と見られる。世界で最も効果的な新型コロナウイルス対策を講じている台湾当局だが、その一方で産業界に対しても厳しい環境対策を迫っており、化学業界では生産能力の拡張計画が一切認められていない。島内では将来展望が見出せないため、海外へ石化拠点を進出させるしかない状況だ。
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