中国・アジアの工場進出情報

2020.4.1 Vol.32 No.6
バンコクレポート
タイで大企業のM&A、TOBが相次ぐ
CPは小売りテスコ、BMDSがバムルンラード病院を買収

 タイの大手企業が合併・買収(M&A)やTOB(株式公開買い付け)による事業拡大を加速させている。海外進出や新規参入、現地企業との合弁事業、経営判断の迅速化を目的にした子会社化など、企業により狙いは異なる。タイ市場は成熟しつつあり、東南アジアなど海外市場へのシフトを目指すタイ企業の逞しさを感じる。ただ、その一方で合併・買収(M&A)の進展により大企業が市場を独占し、中小企業の発展による中間層の育成が阻害される懸念もある。東南アジアのM&Aは危うさを抱えている。
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