中国・アジアの工場進出情報

2020.4.1 Vol.32 No.6
産業アナライズ<自動車>
「新型コロナウィルス」後の
日本の自動車産業のあり方

 WHO(世界保険機構)が新型コロナウィルス感染の拡散状況をパンデミック(感染爆発)と判断して以降、欧米のほとんどの工場で自動車生産が止まった。3月22日現在では「一時的なライン停止」だが、どこまで影響が長引くかは不明だ。中国政府は早々と「封じ込めに成功した」と発表したが、部品生産の停滞と販売店までの車両配送、販売スタッフの自宅待機など、自動車販売台数の落ち込みは「4月に入っても続くのではないか」との懸念の声が聞こえてくる。問題は流行収束後だ。過去の地震や洪水などの大規模災害を上回る世界規模での生産影響は、IT(情報通信)を駆使した現在の産業構造が初めて体験する災禍だが、これを教訓とした被害軽減策、いわゆるダメージコントロール手法の構築はけして不可能ではないはずだ。
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