中国・アジアの工場進出情報

2020.3.15 Vol.32 No.5
産業アナライズ<自動車>
インド自動車市場、減速は止まるか・後編
韓国・起亜と中国勢が新規参入

 2020年1月のインド自動車市場はは前年同月比8.1%減だった。とくに自動車ローン利用者のノンバンク依存度が高い商用車は同14%減と下げ幅が大きい。2月の筆者手元集計は前年同月比1%程度のマイナスでほぼ前年並み。いくぶん持ち直したムードだが、新規参入した韓国・起亜の約1万5,000台が昨年1月には存在しなかったことと、中国・上海汽車系の上海荣威(ロエベ)が「MG」ブランドをデビューザせるためにサンプル輸入を行なったこと、同じく中国の長城汽車が販売準備を開始しデモカーの登録を行なったことも全体の底上げには多少の影響を与えたと思われる。市場は低迷しているが、中国勢だけでなく仏・グループPSAも参入するなど、インドの自動車市場は新しい段階を迎えた。
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