中国・アジアの工場進出情報

2019.12.15 Vol.31 No.22
産業アナライズ<自動車>
「二手車」市場は新車市場を喰うか?――前編
日本車人気を二手車が支えている

 中国で二手車(中古車)の取引台数が増えている。2016に二手車取引に関する改正法が施行され、二手車の売買が活性化された。中国汽車流通協会(CADA)のまとめた二手車取引件数は2017年が1,241万台、18年は1,382万台だった。新車販売は減速しているが、二手車は2016年も含めて3年連続で10%台の前年比伸び率を示している。そして、中古車業者の間では「日本車の人気が高い」と言われる。実際、新車からの「落ち率」は総じて日本車が低い。ドイツのメルセデスベンツやBMWより新車登録から2年後、3年後の残存価格は日本車の人気モデルのほうが平均して高い。「4年乗るなら日本車」という口コミが日本車の新車需要を下支えしているとも考えられる。中国の二手車市場の「いま」を分析してみる。
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