中国・アジアの工場進出情報

2019.11.15 Vol.31 No.20
産業アナライズ<自動車>
中国新興NEVメーカーの現状・前編
最後に笑うのはドイツ勢か

 中国の自動車市場は2年連続の前年割れがほぼ確実になった。乗用車市場信息聯席会(以下=乗聯会)がまとめた国内販売推計では1〜9月が1,837万台、前年同月比10.3%減。このままのペースだと年間販売台数は2,500万台程度にとどまる。全体市場の動向にも増して注目すべきは、中国政府が進めている新能源車(ニュー・エナジー・ビークル=NEV)の減速である。中国政府が補助金を減額した6月末以降は販売が落ち込み、1〜9月累計で87.3万台、新車市場全体の4.75%にとどまった。中国系自動車メーカー全体の落ち込み幅は5月をピークに減少へと向かっているものの、9月までの時点で前年同期比18%減だ。「好転する材料も兆しもない」という声の中、NEVメーカーは対策に追われている。中国のNEVを取り巻く事情を前後2回で取り上げる。
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