中国・アジアの工場進出情報
2019.10.15 Vol.31 No.18
政界人脈
《タイ》国軍内で「国王近衛師団」派が台頭
定期人事異動に見る王室・政府・国軍の関係
タイでは、7月中旬に第2次プラユット政権が発足して以降で初めての国軍定期人事異動が実施された。10月1日付で発効した同人事では、「タイ王国軍」の最高司令官であるワチラロンコン国王と国王の諮問機関・枢密院に個人的に近い将官や「国王近衛師団」の勤務経験者が主要ポストをほぼ独占した。プラユット首相兼国防相(元陸軍司令官)やプラウィット治安担当副首相(同)らを中心に、長年にわたり陸軍中枢を支配してきた「王妃近衛連隊」派に属する現役将官は要職から外される傾向が顕著になった。タイ国軍は伝統的に「王室直属の軍隊」との矜持を持ってきたが、国軍の最高実力者で「国王近衛師団」派の筆頭であるアピラット陸軍司令官らの制服組が、「国軍はプラユット現政権からも独立した権威と権力を持つ」との姿勢を誇示しているかのようである。
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