中国・アジアの工場進出情報

2019.9.15 Vol.31 No.16
産業アナライズ<自動車>
燃費とNEVの「二重規制」
中国の現実解はHEV優遇か

 中国でHEV(ハイブリッド・エレクトリック・ビークル=電動モーターと内燃機関エンジンの混合動力車)が流行る――こう予感させる状況が形成されつつある。中国政府は現在、内燃機関エンジンだけで走る「伝統的車両」について、燃費に優れるモデルについては優遇を行うことを検討している。同時に、中国国営大手および独立系(非国営)の自動車メーカー各社が、欧州のエンジニアリング会社と日本のサプライヤー(部品メーカー)に対し、燃費低減のための駆動系(エンジンと変速機)ユニットなどについて相談を持ちかけている。中国政府がNEV(新エネルギー車)以外の燃費優秀車の扱いをどうするか。まだ正式には発表されていないが、恩典のなかったHEV、とくにトヨタ「プリウス」に代表されるストロングHEVが救済されそうな状況証拠が整いつつある。
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