中国・アジアの工場進出情報

2019.9.1 Vol.31 No.15
FOCUS  2019年上半期のアジア進出状況(下)
日本企業の投資動向J
【南アジア】

 インド経済は足元で下り坂の様相が明確になってきた。自動車販売台数は9カ月連続での前年割れが続いており、足元の7月にはついに前年比31%減と直近19年間で最大の落ち込みを記録した。同国の自動車市場を牽引してきたスズキの販売台数も36.7%減と苦しい状況にある。自動車ローンの貸し渋り、自賠責保険料の引き上げ、燃料価格の高騰が影響していると見られる。インド中銀も4会合連続で金利を引き下げるなどの対策を行っているものの、効果は現れていない。外国企業による投資状況は、発表されている1-3月までの状況を見る限り22%増と好調。5月に実施された総選挙で、モディ首相が率いる与党の人民党が圧勝したことから、下半期も堅調に推移すると見られる。
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