中国・アジアの工場進出情報
2019.8.1・15 Vol.31 No.14
産業アナライズ<自動車>
トヨタ「電動化を5年前倒し」の意図・後編
中国政府の思惑とトヨタの思惑
商品の魅力は顧客が判断する――これは洋の東西を問わず共通である。政治主導では本物の需要を喚起することはできない。中国政府が進めているNEV(ニュー・エナジー・ビークル=新エネルギー車)規制は、来年に予定されているBEV(バッテリー電気自動車)、PHEV(プラグイン・ハイブリッド車)、FCEV(燃料電気電気自動車)への補助金終了を前に揺れ動いている。現在、中国政府がNEVに認定しているのは前述の3タイプのみである。ところが、ここへ来て日本が得意とするストロングHEV(ハイブリッド車)もある程度優遇する案が浮上した。この背後にトヨタの存在があるようにも思える。トヨタはストロングHEVからマイルドHEV、PHEV、BEVまで、電動車のデパートになろうとしている。
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